証券マンの一日

6:30 証券マンの朝

7時前に自然と目が覚め、TVのニュースを見ながら身支度を始める。朝食をとって、7時10分には車に飛び乗る。自宅から十間町の本店までは、約20分。朝のラッシュにイライラすることもなく、7時半頃に出社。

7:30 市場が開くまで

すぐに自分のデスクへ。本店の営業マン8人が続々と集まり、フロアの空気が徐々にしまり始める。まず私はお茶を片手に日経新聞40ページ全部に目を通す。株式記事、市況欄、相場欄は念入りに読む。業界紙やFAX情報にもざっと目を通す。この時間に海外の株式市場、為替市場など、様々な情報をもとに自分なりの株式市場の動きをまとめる。

全員がそろったところで、朝会を始める。連絡事項を伝えた後、今日の市場の動きについて意見を言い合う。市場には様々な情報が溢れているが、その中からどの情報を重視し、どのように行動するか判断するのはあくまでも自分自身であることを若い営業マンに伝えたいと思っている。

始業時間は8時20分。社内ボイスから社長の声が流れる。「おはよう、早速昨日の世界情勢について伝えよう」といった感じで、海外為替動向やニューヨーク市場などの解説が始まる。聞きながら、もう一度自分なりのポイントを確認して「今日はどの銘柄を、どのお客様に奨めようか」などと考えていると、徐々にお客様から電話が入りはじめる。買いや売り注文もあれば、「今日の相場はどんな感じになりそうだ?」といった問い合わせもある。そろそろ9時になる。さあ、今日は高いか安いか。私は気合いを入れ直し、デスクで前場が始まるのを待つ。

9:00 鳴り止まない電話

午前9時、立会い開始。まず寄付きを見て、予想通りの動きで始まってきたことを確認し、お客様に今日の相場の動きを電話で知らせる。ボード(株価表示装置)の数字は刻々と変わる。上がると赤色、下がると緑色で表示される。電話をし、株価をチェックし、コンピュータで発注する。電話で話している最中にも次から次へと「○○さんからお電話です」と声がかかるので、ゆっくり休む間もない。2時間はあっという間に過ぎる。

11:15 お客様に会いに

前日や午前の取引時間中などにアポイントを取り、11時に午前の取引が終了した後はお客様を訪問。経験を重ねるうちに担当するお客様の数は増えていくので、限られた時間を効率良く使うためにアポイントは欠かせない。外回りには基本的には社用車を使う。 車の中では、それぞれのお客様にとって最適と思われる話題を提供するためのシミュレーションを繰り返すが、時には運転が良い気分転換になることもある。お客様を何件か訪問する合間に簡単に昼食をすませ、午後の取引開始時刻の12時半までに会社へ戻る。

12:30 入社した頃は……

午後の立会い開始。刻々と変わる値を注視しながら、お客様にアドバイスをしたり、売り買いを行う。前場2時間、後場2時間30分。寄付きから大引けまで、1日4時間30分相場が動く。この間、銘柄によっては激しく変動することもある。予測は本当に難しい。しかし、難しいからこそ、やりがいがあり、おもしろい。証券マンの腕の見せどころだ。

入社したての頃は、忙しく立ち回る先輩たちを目の当たりにして、自分もあのように仕事をできるのだろうか?と不安に感じた時もあった。特に、株式の事は何も知らない状態で入社したので、とても不安だった。今思うと、1年目は無我夢中で営業しながら、必死に自分で勉強したり、逆にお客様から教えられることもあったりして、少しずつ自分なりの営業ができるようになっていったように思う。

15:00 自主性を尊重

午後3時に後場が終わると窓口へ。週のうち火曜日と木曜日は残業日で夜8時まで、それ以外の日は6時ごろまで。午後3時から終業までの時間は、新しいお客様の開拓に力を注いでいる。1年目はお客様がゼロから始まったが、現在は約1000人のお客様と取引をしている。新規開拓は地道な努力が必要だが、その分新しいお客様を獲得した時の充実感は大きい。今村証券にノルマはない。会社が社員の自主性を尊重してくれているのだ。私たちはそれに応え、自分の能力を存分に発揮するよう努力している。自分で言うのもなんだが、なかなかいい関係だと思う。

18:00 君だから

午後6時、火曜日と木曜日は8時に終業。自分の奬めた銘柄が予想どおりに動いたりタイムリーに売り買いできた日は、やはりとても嬉しい。充実感とともに、次の戦略へと力がわいてくる。しかし、いつもうまくいくとは限らない。株は上がることもあれば、下がることもある。時には失敗し、落ち込むこともある。そんな時、私は新人の頃出会ったあるお客様を思い出す。取引を始めて間もない頃はそんなに大きな金額ではなかったが、この人はどんな投資対象や情報を求めているのか自分なりに考えて、「これがいい!」と思えるものを奨め続けた。最初はなかなか色好い返事をもらえなかったが、そのうちこちらが驚くほどの金額をどんどん投資してくれるようになった。そのお客様が、「利回りや損得ではなく君だから取引を続けているんだ。」とある時言ってくれた。商品の知識がそれほど豊富ではない時期だったが、自分の熱意がお客様に伝わったことがなによりも嬉しかった。

現在、営業グループのリーダーを任されるようになり、そろそろ若い人に今村証券マン魂を伝えていかなければと思っている。伝えるといってもおおげさなものではない。ただ自分が悩み苦しんだとき、いろいろな人がそうしてくれたように、ちょっとしたヒントを与えたり、きっかけをつくったりするだけでいいのではないだろうか・・・・・・。

18:30 一日の仕事が終わった

オン、オフの切り替えがうまいのも今村証券の特徴。おもいっきり仕事をして、おもいっきり遊ぶのだ。今、一番の楽しみは店全体で良い成績を出し、みんなで楽しく飲みに行くことだ。

池多 将吾
Ikeda Syogo

本店 営業課主任:池多 将吾
本店 係長
愛知学院大学 商学部商学科 卒業


密着・証券マンの一日。

証券マンとは一体どんな一日を送っているのか、実際のところ知らない人が多いと思います。もしかしたら、誤解されているところもあるかもしれません。

そこで、私の一日を紹介したいと思います。少しでも株式の魅力、証券マンの魅力をご理解いただければと思っています。

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